最近、ADHD(注意欠如多動性障害)について話題になることが多いと思いませんか。
少し前ならば問題行動のある子供だと言われていた子供達が、実はADHD(注意欠如多動性障害)だったかもしれないのです。
ADHDの判断基準については【ADHDはどうやって判断するの?診断基準とは?】も読んでみてください。
ADHD(注意欠如多動性障害)であれば、本人の自覚と周囲の理解によって正しく対処して行くことができます。
ADHD(注意欠如多動性障害)の治療について、少しご紹介しますね。
ADHD(注意欠如多動性障害)とは、不注意・多動性・衝動性の3つの症状を持つ障害を指します。
不注意であれば、忘れっぽい、集中力が持続しない、人の話を聞いていない様に見えると言う行動が確認出来ます。
多動性であれば、1箇所にじっとしていられない。授業中にじっと座っている事が出来ず体が動いたり席を立ってしまったりする行動が確認出来ます。
衝動性であれば、順番を待つ事ができない。自分の欲求を優先し、時に乱暴な行動を起こすなどの行動が確認出来ます。
これらの行動は、教育やしつけの問題ではありません。
ADHD(注意欠如多動性障害)の症状の一つです。
本人の自覚や周囲の理解がないまま成長してしまうと、自分は不出来な子だとコンプレックスを抱いたり、うつ症状など情緒不安定になってしまったりします。
ADHD(注意欠如多動性障害)の治療方法とは?
ADHD(注意欠如多動性障害)の治療には、心理・社会的治療と薬物療法があります。
薬物療法は脳の神経伝達物質をコントロールしてADHD(注意欠如多動性障害)の諸症状を抑える治療を行います。
ただ、ADHD(注意欠如多動性障害)の治療を行う場合は、まず心理・社会的治療から行います。
薬物療法は、心理・社会的治療を補う治療と思って良いでしょう。
心理・社会的治療とは、ADHD(注意欠如多動性障害)について本人が自覚し、周囲の人間も理解を深めることから始まります。
そうやって周囲の環境を整えることで、自分で適切な行動ができる様なスキルを身に着ける治療になります。
ADHD(注意欠如多動性障害)の治療は、すぐに結果が現れる治療ではありません。
子供自身と保護者が一緒になって取り組み、小さな困難を共に乗り越えながら成功体験を重ねて行くことが大切です。
一進一退の治療となります。
子供と保護者だけではなく、担任教師や医療スタッフなどの周囲の大人とのコミュニケーションも大切です。
不理解な人に理解を深めてもらうことも、ADHD(注意欠如多動性障害)の治療には大切なことです。
治療を続けることで社会生活でのトラブルも減ることとなり、充実した生活を送ることが出来る様になりますよ。